
トです。この浦東地区全体の面積はなんと518k?(東京23区の面積にほぼ匹敵)もあり、5年前までは一面畑か野原であった所なのですが、この5年間で高層ビルが立ち並び様相は様変わりしています。 現在上海市に居留している邦人は、冒頭にも紹介しましたが、95年10月1日現在で3,679名(現在は5,000人以上いると思われる。)で、日本企業等の支店、駐在員事務所が約800社、日本と中国の合弁企業等の現地法人が約1,640社もあり、また、上海を訪れる邦人数も年間約50万人を超えており、日本とも非常に関係の深い都市といえます。 以上、長々と上海市の概要について紹介しましたが、このような話はガイドブック等をみても載っており、おもしろくないと思いますので、次ぎに、私個人がこれまで上海人庶民の生活等をかいま見て感じた事柄を(独断と偏見も交えて)、思いつくまま紹介してみたいと思います。 2 上海雑感 (1) タクシー運転手に至るまで大国意識 家族でタクシーに乗ったとき、タクシーの運転手が「子供は何人か?」と聞くので、「一人だ。中国も一人っ子政策だから、運転手さんとこも一人だろう!?」と言うと、「日本は人口が1憶人だろう。狭い島国で人口も多く、家も狭いから子供を沢山産めないのだろう!」と言われた。 中国は人が多いから一人っ子政策、日本は国土が狭く住宅も狭い(兎小屋)から一人っ子――こちらの意表を突く返答に唖然!しかし、どうやらこれが中国庶民の偽らざる認識のようです。 (2) 外国語熱(ブーム)(昔日本語、今英語) 外資系企業に勤めれば報酬は一般労働者の3倍以上! アメリカが駄目なら日本!(アメリカのビザが取れなきゃ、次は日本のビザ申請) どうやら大国中国は大国アメリカを目指しているようです。政府高官は政治、経済、科学技術、軍事の大国であるアメリカに憧れを抱いているようですし(だからしばしば喧嘩もするのでしょう。)庶民はお金儲けというアメリカンドリームを夢見てアメリカを目指しているようです。 そのアメリカも入国規制が厳しく、ビザ取得は日本より厳しいとある中国人が話
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